1,何が変わった?
金融政策決定会合を終えた日銀は3月19日午後ETF買い入れに関する方針転換を発表した。
ETF買い入れについて「今後、指数の構成銘柄が最も多いTOPIXに連動するもののみ買い入れることとする」と発表しました。また買い入れ額について年間約12兆円の上限を感染症収束後も継続するとしたが、約6兆円の原則については削除しました。
日経平均株価に連動するETFは買い入れの対象から外れることが明らかになると、値動きが大きくなりました。
今回日銀の買い入れ対象から除外されることになったことを嫌気して、日経平均株価は一時500円以上値を下げることもありましたが、トピックスは+で終えました


2,どう対応する?
それでは、ここで日経225(日経平均)とTOPIXの違いについて学んでみましょう
簡単にいえば、日経平均にはかなり問題がありそれによって不公平が生じていたということです。
問題①銘柄間の不公平
日経平均株価はその特殊、かつ異常な計算方式で計算されており、「値嵩株」 とよばれる値段の高い銘柄 の影響を色濃く受けています。そのため、一単元購入するのに900万円必要なファーストリテイリングに至っては構成比率が7%を超えています。
TOPIXは改善された指数ですので、妥当かなといったところです。
日経平均構成比率(上位10)
ファーストリテ 7.3%
ファナック 4.4%
ソフトバンクG 4.4%
東京エレク 3.3%
KDDI 2.7%
京セラ 2.4%
ダイキン 2.2%
信越化学 1.9%
テルモ 1.7%
日東電工 1.6%
トピックス構成比率(上位10)
トヨタ自動車 2.99%
ソフトバンクG 2.55%
ソニー 2.54%
キーエンス 2.33%
任天堂 1.4%
日本電産 1.35%
信越化学 1.33%
三菱UFJ 1.28%
リクルート 1.26%
武田薬品 1.24%
問題②そもそも銘柄採用の不公平
不公平と会社側は感じていないかもしれませんが、任天堂や日本電産などの特に関西を拠点とする企業は取引額が多くても日経平均には採用されていません。
理由としては、もともと大証(大阪証券取引所)に上場していたため日経平均に採用されず、値嵩株であったため採用すると指数の動きが大幅に変わってしまう懸念があったとされます。
3,今後の戦略
そもそも、日銀は60兆円にも及ぶ大量のETFの処理を、近いうち始めるのではないかとの噂もありました。恐らく直近ではないですが、いつか必ず何らかの形で処理すると思います。(もしかしたら放出した際のファーストリテイリングへのショックを緩和する目的も!?)
とりあえず、目先のことを考えるならば日経上位構成銘柄をショート、TOPIX上位構成銘柄をロングでいいんじゃないでしょうか。となると、、、、
https://platform.twitter.com/widgets.jsみんなトピックス銘柄やーって騒いでるけど冷静になるとみんながトピックス銘柄に集まれば集まるほど日銀は来ないんだよね。トピックスが下がらないから。実際は1.3兆円くらいでしょ。回数も激減よ。とはいえみんなが集まるなら武田とかキーエンスとかがシャイニングするのかな。美人投票祭りや!
— 岐阜暴威 (@gihuboy) March 19, 2021
こういうことですよね・・・
どうもありがとうございました。