仮想通貨を流動性プールに提供した時に、デポジットしたトークンの価格が入金時と比べて変動した時の損失を変動損失と呼びます。
言い換えると、仮想通貨をペアでDeFi運用した際に何もせず保有を続けた際との差を表します。
やってみてから、「こんなはずじゃなかった・・・」なんて思いたくないですよね!
以下に流動性提供した場合の変動損失をシミュレーションしておきますので、具体的にどんなリスクがあるのか確認しておきましょう。
条件
この時のレートは1ETH=1,000USDC。
私は1ETHと1,000USDCを保有
→現在の価値は2,000USDC
これを流動性供給をしプールの合計は10ETH・10,000USDCになった。
→自分のシェア割合は10%
(かっこ内に供給せず2ETHを保有していた場合を記載)
case1 ETH上昇
1ETH=4000USDCに変動した。(ETH4倍上昇)
プール内は様々な取引により5ETH・20,000USDCになった。
ここで自分のもの(10%)を引き出すと0.5ETHと2,000USDCになる。
価格を計算すると0.5ETH=2,000USDCなので合計は4,000USDCになる。
1ETHと1,000USDCを供給せずに保有していた場合の価値はは5,000USDCになっていたので20%の変動損失が出ている。
(2ETHを保有していた場合は8,000USDC)
case2 ETH下落
1ETH=250USDCに変動した。(ETH1/4に下落)
プール内は様々な取引により20ETH・5,000USDCになった。
ここで自分のもの(10%)を引き出すと2ETHと500USDCになる。
価格を計算すると2ETH=500USDCなので合計は1,000USDCになる。
1ETHと1,000USDCを供給せず保有していた場合の価値は1,250USDCになっていたので25%の損失が出る。
(2ETHを保有していた場合は500ETH)
まとめ
多少実際と異なる場合があるが、この例のようなイメージを持っていただいて問題ないです。
簡単に覚えておくには以下の数字を頭に入れておくと良いと思います。
1.25倍の価格変動 = 0.6%の損失
1.50倍の価格変動 = 2.0%の損失
1.75倍の価格変動 = 3.8%の損失
2倍の価格変動 = 5.7%の損失
3倍の価格変動 = 13.4%の損失
4倍の価格変動 = 20.0%の損失
5倍の価格変動 = 25.5%の損失
大体このようになります。例でわかったように上昇しても下落しても損失します。
ですから、筆者としては利率は低くともステーブル/ステーブルペアでうまく流動性を供給することをお勧めします。
より詳しく理解したい方はこちら(英語)を読んでみてください。
流動性供給は大変魅力的だからこそリスクはしっかりと把握しておきましょう。