2021年6/7~6/13
ワンダープラネット(4199)
ホームページ https://wonderpla.net
1.会社概要
設立日 2012年
資本金 11億729万円
本社所在地 名古屋市中区錦3-23-18 ニューサカエビル5F
代表取締役社長 常川 友樹氏
2.事業内容
スマートフォン向けゲーム開発、運営。
「Decolu」や「ジャンプチヒーローズ」、「クラッシュフィーバー」などを制作している。

3.目論見書
・経営方針・・・既存タイトルについては中長期の安定運営による収益維持、新規事業も積極的に拡大し、開発スケジュールや費用管理を徹底。海外市場への展開も強化。
・リスクについて・・・スマホ関連市場の動向が業績に影響を与える。
「クラッシュフィーバー」や「ジャンプチヒーローズ」が業績の多くを占めている依存度の高さ。
CEOの常川友樹氏への依存度が高く、同氏が経営執行を継続困難になった場合の影響。
・BS構造
自己資本比率=約44%
流動比率=約147%
当座比率=約127%
自己資本比率、流動比率、当座比率の3つを見ると理想的とまではいかないが、安全性は比較的高い。

4.株価情報
公募価格 2560円
上場日 6/10
当選株数 21.76万株
主幹事 大和証券
筆頭株主 常川友樹社長(16%)
ロックアップは約58%が180日後または公募価格の1.5倍で解除。約30%は180日後に解除。
業績
2019年 売上高 28億5600万円
経常利益 △1億3700万円
純利益 1200万円
2020年 売上高 34億3500万円
経常利益 3億1200万円
純利益 2億2400万
2021年2Q 売上高 18億8100万円
経常利益 1億4100万円
純利益 1億7600万円
公募価格での時価総額は約55億。
5.比較会社3社抜粋
ゲーム開発事業
①マイネット(3928)時価総額 約66億
「大戦乱!三国志バトル」や「戦乱のサムライキングダム」など様々なタイトルのゲーム開発、運営。
相互送客ネットワーク「CroPro」を運営。
業績
2019年 売上高 116億4900万円
営業利益 △7億7800万円
経常利益 △8億1800万円
2020年 売上高 115億3300万円
営業利益 11億3500万円
経常利益 11億1600万円
②enish(3667)時価総額 約71億
ゲーム開発。「五等分の花嫁~五つ子ちゃんはパズルを五等分できない~」、「HIGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD」などアプリゲーム運営。
業績
2019年 売上高 39億5900万円
営業利益 △14億5600万円
経常利益 △14億6200万円
2020年 売上高 40億7300万円
営業利益 △5億9600万円
経常利益 △6億4100万円
③オルトプラス(3672)時価総額 約77億
「モバサカ」や「モバプロ」などスポーツゲーム展開。「ヒプノシスマイク Alternative Rap Battle」や「アイドルマスターSideM」など女性向けゲームも運営。
採用代行サービス。
「ゲーミングフォーメンション×デジタルトランスフォーメンション」をコンセプトにした情報メディア運営。
業績
2019年 売上高 41億9700万円
営業利益 △9億2300万円
経常利益 △9億4200万円
2020年 売上高 59億4900万円
営業利益 △2億9200万円
経常利益 △1億9800万円
6.評価
当選株数がかなり少なく、「ウェルスナビ」や「プレイド」のように大株主の多くが機関のため、初値以降の上昇も見込みやすいでしょう。ただ、1.5倍値でのロックアップ解除比率が高いことが懸念材料です。
ゲーム開発、運営、販売とゲーム関連の事業しかないのが気になるところですが、業績は黒字転換しており、DL数の多いゲームも開発していることから成長性も見られます。